─スイカ城玉座の間─
スイカキング『き、貴様……！パイン王子！？
一階が騒がしかったのはお前達の仕業か！？』






パイン王子『あ、あの、メロン……いや、メロン姫。
こんな形になっちゃったけど、
俺達に敵意はないんだ……！』






パイン王子『ただ、お前と話がしたくて……。
俺に少しだけ時間をくれないか？』






メロン姫『会いに来てくれて嬉しいわ。パイン。
好きなことを話して？』






パイン王子『まずは、あの日の過ちを謝らせて欲しい。
逃げ出してしまって、本当にすまない……！
本当に後悔しているんだ。』






メロン姫『あれは、
お互いの自由を尊重しての行動でしょう？』






パイン王子『い、いや、違うんだ……！
俺は自由な生き方だなんて
気取っていたけど、
単純に怖かっただけなんだ……！』






パイン王子『俺は国の中ではミソッカスな扱いで……。
そんな中でもメロンは、
いつ来ても、笑顔で俺を迎えてくれた……。』






パイン王子『でも、歳を取っていくにつれて、
お前は賢くて、礼儀正しくて、
俺だけが子供のまま
置いて行かれちゃって……。』






パイン王子『自由だ、自由だなんてイキっていたけど、
俺は何も持っていないのが
ばれるのが怖くて、
そうだ、怖くてふざけていただけなんだ。』






パイン王子『だから、お前さえよければ、
もう一度あの日からやり直して……！
いや、違う！
俺がやり直したいんだ！』






パイン王子『俺を、お前の傍にいさせてくれないか！？
お前を支えさせて欲しい……！
どうかっ……！』






メロン姫『幻滅だな。』






パイン王子『え？』






メロン姫『私の話を聞いていなかったの？
再会して最初に言ったわ。
「あなたのそういうところ好きよ」って。』






メロン姫『嫌いだわ、今のあなた。
怖くて逃げていただけですって？
虫唾が走る。
あなたは自由でなくては駄目でしょう？』






メロン姫『はぁ～……。
王族の中であなただけが自由だった。』






メロン姫『少なくとも自由に見えていたのに……。
垢まみれの劣等感で動いていたのね……。』






メロン姫『悲しい場面では眉を下げる。
同調する時は、手を掴み微笑む。
最も受けの良い表情の選択。
私はずっとそうやって教え込まれてきたの。』






メロン姫『怒らず、泣かず、穏やかに──。
あなたが好きだったのはそういう人形ね。』






メロン姫『ねえ、パイン。
私、あなたを参考にして、
自由になる為の戦いをしたの。』






メロン姫『今は凄く穏やかに暮らせているわ……！
だけど、一つだけ
困ったなって思っていて。』






メロン姫『「泣き方」を覚える前に、
あいつ(教育係)を国外追放しちゃったから、
今もまだ私は泣けないのよね。』






メロン姫『今後の為に、一つ涙というのを流してみたい。』






メロン姫『だから、あなたが涙を教えてくれない？
幼馴染みである、あなたの死で。
盛り上がると思うわ。』

サイコ姫ぇぇぇ……(((( ；ﾟДﾟ)))






パイン王子『俺は知っている！
だから、俺に感情を爆発させてみろ！
受け止めてやるよ！
俺はその為に来たんだからな！』






『メロン姫』と護衛出現！







援軍が続々と出現する！






なんとか『メロン姫』撃破！（ﾟ∀ﾟ）






固有装備ゲット！（ﾟ∀ﾟ）






ポッコ『スイカ兵士が……止まった？？』






メロン姫『魔力が……切れたか……。』






スイカキング『ひ、姫！
私が暴れている間にお逃げください！』






メロン姫はスイカキングの動力を停止させた……。






メロン姫『パイン、久しぶりに楽しかった……。
やっぱり、貴方との遊びは、
乱暴でいいわね。』






メロン姫『……私を殺して。
空白の玉座には、あなたが座ればいいわ。』






パイン王子『そっか……。
じゃあ、ちょっと試してみるかな？』






パイン王子『ひゅー♪
こんな感じなんだなぁ……！』






メロン姫『な、何してるの……！？』






パイン王子『楽しかったんなら、
生きていればいいじゃないか。』






パイン王子『きっと、まだまだ楽しいことがあるさ。
なければ俺が持ってくるよ。
昔みたいに。』






メロン姫『……みんな、私を憎んでいるわ……。
もう、そんな風には戻れない……。』






パイン王子『でも、お前のことを、
死ぬほど好きな奴だっているさ。』






パイン王子『俺だってお前とまた話がしたくて、
ふらふらと
城まで迷い込んじまった。』






メロン姫『馬鹿ね……。』






メロン姫『私の笑顔なんて……。
ただ鏡の前で反復練習した
反射行動に過ぎないわ……。』






メロン姫『現実では、落ちぶれた奴を見世物にし、
カジノでイカサマをし、
弱い立場の奴らをこき使うような──』






パイン王子『料理長のグワバが牢の中で言っていたぜ？
先王が亡くなった時、
お前が塞ぎ込んでいて可哀想だったってな。』






パイン王子『見えるやつには、
涙なんてなくても
ちゃんと見えてんじゃねえか。
教育係の眼が節穴だったってだけさ。』






パイン王子『どうせ、お前が死んだら
こいつらも終わりなのに……。
俺達に壊させないように、
眠らせたんじゃねえか。』






パイン王子『勝手に、自分が冷血だって思い込んで、
こんな厳しい王国を作っちゃってさ。』






パイン王子『お前は優しいよ。
涙が出ないのは、
きっと将来にとってあるんだ。』






パイン王子『ここから先は、
ドラマチックにいかないかもしれない。
だけど、いつか必ず
俺ならお前に見せてやれる。』






パイン王子『嬉しい時にだって泣けるんだぜ？』






パイン王子『俺と結婚しよう！メロン！
これが、俺の初めてのプロポーズだっ……！』






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─翌日─
ゴブリンキャンプ、女王ハウスにて。






ヤーライカ『ひょーしょーじょー！
パイン王子殿！』





ヤーライカ『あなたは、スイカ王国の調査のみならず、
姫の説得を行い、その悪政を正し──』






ヤーライカ『スイカパークの労働環境の改善と
二国に友情ある未来を残してくれたことを称え、
ここにそれを表彰します！』






パイン王子『全然めでたくねぇんだよなぁ……。
ほっといてくれよぉ……。』






ヤーライカ『こいつどしたん？
一番の功労者なのに、
机にフジツボのように張り付いとるがな。』






ポッコ『やー、それがね～。
ここだけの話、フラれちゃったらしいよ？』






Σパイン王子『こんな大勢の前でここだけの話もねえだろ！
ってか、フラれてねえから！俺は！！』






パイン王子『メ、メロンからは、
「大人になるまで待ちましょう」って
言われただけだ……！！
まだ、全然フラれてねえ……！』






ヤーライカ『そっかぁ、なるほどなぁ……。
がんばれ？また、良い縁があるぞ？』






クラマ『メロン姫もしっかりしてんなぁ……。
で、大人になるまでって、
具体的に何年待てばいいんだ？』






パイン王子『よ、四年……か五年……くらいかな……。』






福ちゃん『国を立て直したいのよ。
彼女の責任において。
いわゆる、ケジメってやつかしら？』






パイン王子EXクエスト全達成！（ﾟ∀ﾟ）






平和になったスイカ城のその後も見れます！（ﾟ∀ﾟ）






早速、人間動物園は廃止になりましたわ！

次回は水着イベントEX編：その16(犬童白＆なつEXシナリオ-1)でち！