デーリッチ『夕暮れか……。
凄い勢いで景色が流れていく……。
きっと夜が明けたら、
この世界も終わりなんだろう』









デーリッチ『決着の為の広い場所がいるでちね……。
ここから近い所だと……』









デーリッチ『うん……！
エステルさんが
マナジャムを作っていた畑。
あそこに急ぐでちっ……！』









デーリッチ『よし、ここがいいでちっ！
ここなら十分な広さ！』









デーリッチ『しかも、これだけ目立つ場所なら、
パパさんも、必ず仕掛けて来るはず……』









デーリッチ『後は信じて待つだけでちね……』








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━━━━


デーリッチ『来たでちかっ……！』









シノブパパ『グ、グオオオッ……。
デーリッチィ……！』









デーリッチ『おや、辛そう。
もしかして、身体の再生が
間に合ってないんでちか？
よく、来てくれたでちね？』









シノブパパ『ふ、ふざけた……ふざけた答えだ』









シノブパパ『シノブという光が消えた今、
影である私も、居場所がなくなった』









シノブパパ『見ろ。
もはや、夜と区別がつかないこの身体は、
絵の具が滲むように、暗闇に溶けていく……』









シノブパパ『夜が明ける頃には、
ここにはもう、
何にもなくなっているのだろうな』









デーリッチ『それでも、戦うんでちか？』









シノブパパ『もはや、この戦いに何の意味も無い。
ただあるのは……』









シノブパパ『私の復讐心──！
私の心を満たすためだけに──』









シノブパパ『おまえはここでしねっ！！』









ボス『ファーザーズイメージ』が出現！









『ファーザーズイメージ』の連続攻撃！

デーリッチは10222のダメージを受けた！
デーリッチは9993のダメージを受けた！
デーリッチは8846のダメージを受けた！









デーリッチは倒れた……。









デーリッチ『むぎゅう──！』









シノブパパ『……なんだそれは。
あまりにも、あっけないじゃないか』









シノブパパ『何が立っているのかと思ったら。
ただのガキではないか……』









シノブパパ『あんなに巨大で、
エステルやメニャーニャをたきつけて、
シノブまでも説得し、俺以外の全てを俺の敵にした奴が……』









シノブパパ『俺をここまで追い詰めたガキは、
一人ではこんなに脆かったというわけか？』









シノブパパ『あんなに巨大だった奴が……』









シノブパパ『くだらんっ！！』









シノブパパ『だったら死ねっ！！』









シノブパパ『戦えぬなら、
せめて、私を満足させるように！』









シノブパパ『臓物と血を撒き散らして！！
真っ赤になって！！』









シノブパパ『この世界のバラとなって死ねっ！！』









／バシィ！！＼

？？？『……』ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

Σシノブパパ『攻撃が何かに防がれた！？』









シノブパパ『な、なんだ？
今──』









デーリッチ『ふいー！
今のは、やばかったー！』









デーリッチ『なかなか上手くいかないものでちねぇ。
でも、もう大体分かったでちよ』









シノブパパ『お前……今、何をした？
何故、歩ける？？』









デーリッチ『あー、君の言うとおりでち。
デーリッチは一人では脆い。
ただの、ガキなのかもしれん』









デーリッチ『だから、一人では戦わんよ』









シノブパパ『なにっ……？』









デーリッチ『結論から言うと』









デーリッチ『──今のが君の最後の勝機だった』









デーリッチ『あの一撃で倒せなかった以上、
君にはもう、まったく勝ち目がないでち』









シノブパパ『まだ、はったりを続けるか……。
時間稼ぎなら──』









デーリッチ『時間は、もう稼ぐ必要が無い。
しかし、君の為に時間を稼いであげよう』









デーリッチ『正直なところ、
君はいつでも倒せるのだけど、
それでは、デーリッチが、
「つまらなく」感じるのでね』









シノブパパ『キサマっ……！
御託はいい！
ならば、私の闘争心を満たしてみせろっ！！』








デーリッチ『はいはい、それじゃあ、
ラスボス交代。』









デーリッチ『どちらが挑戦者なのか──
その身をもって知るといいでち！』









『デーリッチ』が出現！

Σシノブパパ『！！？』

まさかの敵側視点！！？









デーリッチは頭の中に、
自分を支えてくれる人達を強くイメージした……！
『エステル』が現れた！
『メニャーニャ』が現れた！

シノブパパ『──！？
なるほどっ……！そういうわけかっ……！
ハハッ、キサマの自信の拠り所はそれかっ！』









シノブパパ『シノブが消えたことで
フリーになったイメージを、
再びこの世界に呼び寄せたなぁ！？』









シノブパパ『弱虫のやりそうなことだ！
結局、一人では戦えない！
だが、しかし、これで少しは面白い戦いに──！』









デーリッチ『弱虫なのはそっちでちよね？』









シノブパパ『なにぃ？』









デーリッチ『せいぜい、泣かないように、
今から奥歯を噛み締めておくんでちね』









シノブパパの攻撃！
デーリッチ達にダメージ！









エステルの『ソロモンズシール』！
シノブパパはダメージを受けた！
メニャーニャの『ボルト落とし』！
シノブパパはダメージを受けた！









デーリッチは頭の中に、
自分を支えてくれる人達を強くイメージした……！
『ローズマリー』が現れた！

シノブパパ『なっ……なんだと！？』









デーリッチ『王様は夢を見るお仕事なんでね。
このくらいのイメージ、余裕、余裕』









シノブパパ『シノブですら、
三人が限界だったというのに……！
それと肩を並べると言うのかっ……！？』









デーリッチ『あれれ？
そっちはまだ一人だったんでちかぁ？
寂しいことでちねぇ……』









シノブパパ『バカがっ……！
シノブでも無い、クズを三人足したところで……！
この戦力差を覆せると思うなよ！！！』









デーリッチ『あーあ、言っちゃった。
それ言われちゃうと、仕方ないなー』









デーリッチ『デーリッチには、
馬鹿にされた王国民が
如何に凄いかってのを
見せる義務があるでちよねー？』









デーリッチ『正直、デーリッチの妄想力は、
こんなものじゃ済まないんでちよね』









デーリッチ『……まだ途中だけど、見せてあげよう。
デーリッチの歩いてきた道』









デーリッチ『この小さな体が、
何に支えられて立っているか。
何に支えられて歩いてきたか』









デーリッチ『じっくりと見ていくがいいでちっ！！』









デーリッチは頭の中に、
自分を支えてくれる人達を強くイメージした……！









『ベロベロス』が現れた！
『地竜ちゃん』が現れた！
『ニワカマッスル』が現れた！
『ジュリア』が現れた！

シノブパパの攻撃！
デーリッチ達にダメージ！
ローズマリーの『傷薬』！
デーリッチ達は回復した！
メニャーニャの『人造ヒーロー』！
デーリッチ達の攻撃防御二段階上昇！
エステルの『ソロモンズシール』！
シノブパパはダメージを受けた！
ベロベロスの『ライドオーン！』！
デーリッチ達の全能力+15%上昇！
地竜ちゃんの『さらにツッパリ！（三連）』！
シノブパパはダメージを受けた！
シノブパパはダメージを受けた！
シノブパパはダメージを受けた！
ニワカマッスルの『フルパワータックル』！
シノブパパはダメージを受けた！
ジュリアの『皆、奮起せよ！』！
デーリッチ達の防御二段階上昇！

Σシノブパパ『！？！？』









デーリッチは頭の中に、
自分を支えてくれる人達を強くイメージした……！









『サイキッカーヤエ』が現れた！
『雪乃』が現れた！
『ジーナ』が現れた！
『アルフレッド』が現れた！









シノブパパの攻撃！
デーリッチ達にダメージ！
メニャーニャの『制空超電磁ビット』！
シノブパパを雷超弱体化！
サイキッカーヤエの『EX.サイコバインド』！
シノブパパは大ダメージを受けた！
雪乃の『EX.カタナシュート』！
シノブパパはダメージを受けた！
ジーナの『クラッシャー・ワン』！
シノブパパはダメージを受けた！防御低下大！
アルフレッドの『ヘブンズゲート』！
シノブパパはダメージを受けた！
シノブパパはダメージを受けた！

シノブパパ『ば、ばかな……』









デーリッチは頭の中に、
自分を支えてくれる人達を強くイメージした……！

『福ちゃん』が現れた！
『ティーティー』が現れた！
『ヘルラージュ』が現れた！
『ミアラージュ』が現れた！









シノブパパの攻撃！
デーリッチ達にダメージ！
エステルの『バルカンフレア（四連）』！
シノブパパはダメージを受けた！
シノブパパはダメージを受けた！
シノブパパはダメージを受けた！
シノブパパはダメージを受けた！
ミアラージュの『Kバックブリーカー』！
シノブパパは防御魔防低下！
ティーティーの『紅茶リジェネ』！
デーリッチ達のHP/TP自動回復！
福ちゃんの『ゴッドブレス』！
デーリッチ達の全能力二段階上昇！
ヘルラージュの『ヘルズラカニト』！
シノブパパは大ダメージを受けた！

シノブパパ『ぐぐっ……』









シノブパパ『なんだこれは……！？
貴様の攻撃は、いつまで続くのだ……！？』









シノブパパ『これが決戦だと言うのか……！？
こんなものは、
ただの数の暴力ではないかっ！！』









デーリッチ『おや、不満があるみたいでちね。
だったら、そっちも増やせばいいんでち』









デーリッチ『……ああ、出来ないのだったら、
ハンデとして
こっちが減らしてあげてもいいんでちよ？』









シノブパパ『き、きさまっ……！！』










デーリッチは頭の中に、
自分を支えてくれる人達を強くイメージした……！









『ハピコ』が現れた！
『ベル』が現れた！
『ハオ』が現れた！
『柚葉』が現れた！









シノブパパの攻撃！
デーリッチ達にダメージ！
ローズマリーの『傷薬』！
ハグレ王国は回復した！
ベルの『とっておきQQ箱』！
ハグレ王国は回復した！
ハピコの『ハピコトーネード』！
シノブパパはダメージを受けた！敏捷低下！
ミアラージュの『パパズダイナミック』！
シノブパパはダメージを受けた！
ハオの『EX.レーザー投法』！
シノブパパはダメージを受けた！
柚葉の『落花落葉の刃』！
シノブパパはダメージを受けた！

シノブパパ『ぐおおぉ……』










デーリッチは頭の中に、
自分を支えてくれる人達を強くイメージした……！









『かなづち大明神』が現れた！
『こたつドラゴン』が現れた！
『ブリギット』が現れた！
『ドリントル』が現れた！
『マーロウ』が現れた！
『クウェウリ』が現れた！
『ウズシオーネ』が現れた！
『ポッコ』が現れた！









シノブパパの攻撃！
デーリッチ達にダメージ！
ベロベロスの『番犬の意地』！
ハグレ王国の攻撃上昇！
ドリントルの『カリスマワルツ』！
ハグレ王国の攻撃・魔防1.2倍！
クウェウリの『EX.ブラインドフレア』！
シノブパパはダメージを受けた！
マーロウの『雷狼』！
シノブパパはダメージを受けた！
ポッコの『ゴレム&カーバンクル』！
ハグレ王国の防御・魔防二段階上昇！
ブリギットの『ルビーマシンガン+（四連）』！
シノブパパはダメージを受けた！
シノブパパはダメージを受けた！
シノブパパはダメージを受けた！
シノブパパはダメージを受けた！
ウズシオーネの『ウズシオーネ』！
シノブパパはダメージを受けた！
こたつドラゴンの『こたつカウンター』！
ハグレ王国は超カウンター体制！
かなづち大明神の『フェアリーゼッタイオスナヨ』！
シノブパパはダメージを受けた！

シノブパパ『……』









シノブパパ『──寒気がする──。
今、ようやく何を相手にしているのか、
分かった』









シノブパパ『私は「国」を相手にしているのだ』









シノブパパ『小さな世界で王を気取っていた私と──。
外の世界で戦ってきた本物の王。
戦ってみるまでもない』









シノブパパ『勝敗はもう決しているのに──。
まだ手が止まらない……。』










デーリッチは頭の中に、
自分を支えてくれる人達を強くイメージした……！









『ヅッチー』が現れた！
『プリシラ』が現れた！
『ゼニヤッタ』が現れた！
『イリス』が現れた！
『ヴォルケッタ』が現れた！
『クラマ』が現れた！
『マリオン』が現れた！









シノブパパの攻撃！
こたつドラゴンの『こたつカウンター』発動！
シノブパパは大ダメージを受けた！
ヘルラージュ＆ミアラージュの『魔王降ろし』！
ハグレ王国の攻撃2倍・魔法1.7倍上昇！
福ちゃんの『Gブレスオール』！
ハグレ王国の全能力二段階上昇！
クウェウリの『アンチエレメンタル』！
シノブパパは炎氷雷弱体化！
ヅッチーの『EX.ライデンインストール』！
ハグレ王国の雷技+50%上昇！
プリシラの『セドナインストール』！
ハグレ王国の氷技+35%上昇！
ポッコの『アーシーインストール』！
ハグレ王国の地技+50%上昇！
ヴォルケッタの『バーンインストール』！
ハグレ王国の炎技+50%上昇！
エステルの『フィールドオブファイア』！
ハグレ王国の炎技1.6倍上昇！
ニワカマッスルの『フルパワータックル』！
シノブパパは大ダメージを受けた！
ヴォルケッタの『爆連ヴォルガノン』！
シノブパパは大ダメージを受けた！
エステルの『バルカンフレア（四連）』！
シノブパパは大ダメージを受けた！
シノブパパは大ダメージを受けた！
シノブパパは大ダメージを受けた！
シノブパパは大ダメージを受けた！









ゼニヤッタの『拒絶の印』！
シノブパパは大ダメージを受けた！
プリシラの『ギロチンスカイ』！
シノブパパは大ダメージを受けた！
イリスの『アイシクルスタンプ（三連）』！
シノブパパは大ダメージを受けた！
シノブパパは大ダメージを受けた！
シノブパパは大ダメージを受けた！
ポッコの『ゴーレムペイント（二連）』！
シノブパパは大ダメージを受けた！
シノブパパは大ダメージを受けた！
地竜ちゃんの『ぎがんてぃっくプレス』！
シノブパパは大ダメージを受けた！
クラマの『天狗天空脚』！
シノブパパは大ダメージを受けた！









メニャーニャの『制空超電磁ビット』！
シノブパパは大ダメージ！雷超弱体化！
ヅッチーの『プラズマクロー（二連）』！
シノブパパは大ダメージを受けた！
シノブパパは大ダメージを受けた！
マーロウの『雷狼』！
シノブパパは特大ダメージを受けた！
サイキッカーヤエの『サイコブラスター』！
シノブパパは特大ダメージを受けた！









シノブパパ『』

シノブパパのHPが0になった！

シノブパパは倒れた！








マリオンの『マリオンメテオ』！
シノブパパに『264425』のダメージ！！
シノブパパ『』

「HP0」からの駄目押し攻撃クソワロタｗｗｗ
オーバーキルってレベルじゃねーぞｗｗｗ









シノブパパ『……分かった……。
もう降参だ……』









シノブパパ『君が王というのは本当なのだな……。
この状況を見れば、認めるしかない……』









シノブパパ『しかし、
あっという間に追い込まれたよ……。
もしくは、手加減をしてくれていたのか……？』









シノブパパ『もう立っているのがやっとだ。
今にも倒れそうなんだ』









シノブパパ『お願いだ、止めをさしてくれ……』









デーリッチ『どうして立っているんでちかね？』









シノブパパ『ええ？』









デーリッチ『一切の希望がなければ、
とっくに倒れているはずでち。
何故に、まだ立っていられるんでちか？』









シノブパパ『それは……』









シノブパパ『いや、そんなことに意味は無いよ……。
たまたまタフだっただけだ』









シノブパパ『それより、急いだ方がいいぞ。
私と──この世界と心中したくなければな』









シノブパパ『もう、時間が無い。
一撃でいいんだ。
早く終わられてくれ』









デーリッチ『ふむ……。
確かに、それで、一つの目的は果たせる』









デーリッチ『しかし、もう一つの目的があって、
デーリッチはここにいるのでね』









シノブパパ『もう一つだと？』









デーリッチ『欲張りですまんでちね。
デーリッチは君を笑わせに来たんでち』









シノブパパ『何を馬鹿な……。
私を笑わせて何になる？』









デーリッチ『んー、強いていうなら。
それが、デーリッチの望みだからかな？』









シノブパパ『わけが分からない……』









シノブパパ『そもそも、こんな状況で笑えだって？
エステルとメニャーニャに裏切られ、
シノブには醜態を晒し、見放された……！』









シノブパパ『それでいて、自慢の力は、
ただ一人の子供に圧倒されてしまう』









シノブパパ『笑うのは君の方だろう？
私の醜態を見て、存分に嗤うといいさ』









デーリッチ『デーリッチは、
パパさんを格好悪いとは思わん』









デーリッチ『負けたけど、
最後に必死に戦ってきた。
今なおこうして、立っている』









デーリッチ『それはたぶん、
見栄や復讐心からではない』









デーリッチ『もしかしたら、という想いが、
君を今も立たせている……』









シノブパパ『どういうことだ？』









デーリッチ『君は待っているんでち。
君の大事な人が助けに来てくれるのを』









デーリッチ『デーリッチと同じように、
君の傍に現れてくれることを』









シノブパパ『ふざけるなよっ……！』









シノブパパ『言っただろう……！？
もう、私には何もないって！！』









シノブパパ『シノブはもう帰った！
エステルやメニャーニャのイメージだって、
お前についているじゃないか！！』









シノブパパ『私は一人で立っているんだ！
それだけは、譲れん！！
これ以上、私を惨めにさせないでくれっ！！』









デーリッチ『エステルちゃん──
いや、エステルさんは言ってたでちよ』









デーリッチ『また、えがおであえるといいね。
きっとぱぱにもあえるよね？
……って』









シノブパパ『……ええ？』









デーリッチ『君を嫌いで逆らったんじゃない。
君を見捨てたわけでもない』









デーリッチ『ただ、他に守るものがあっただけだ。
君と同じように』









シノブパパ『……』









デーリッチ『信じられないでちか？』









デーリッチ『じゃあ、デーリッチの
言葉は信じられなくても、
自分の娘の涙くらいは、
信じられるんじゃないでちか？』









デーリッチ『最後は受け入れられるか、どうかでち』









デーリッチ『君の内なる想いを』









デーリッチ『君を外から支えてくれてた人を』









シノブパパ『……』









デーリッチ『あれ……？体力が尽きたのに、
まだ立っているのは。
もう、誰かが
支えてくれてるんじゃないでちか？』









デーリッチ『君に残された「１」という数字が。
果たして誰のものなのか。
デーリッチにはもう見えるでちよ』









デーリッチ『もっと近くにいる君が、
見えないわけないでちよね？』



















シノブパパ『そうか……』









シノブパパ『このぬくもりは、この鼓動は……。
私が一番よく知るあいつの……』









シノブパパ『ありがとう、デーリッチ……。
君は、この気持ちを伝えたかったんだな……』









シノブパパの身体が消えていく……









消える……。
消えてしまう……。
私という存在が……。









ああ、でも、楽しかったなぁ……。
ああ、だけど、幸せじゃないか……。









待たせたね、シノブ。
行こうか、シノブ。
父さんはね、今、とっても嬉しいんだ。









こんな気持ちは──
君が産まれてきてくれた時以来だよ──。

次回は遂にエンディングでち！！