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『ざくざくアクターズ』プレイレビュー
水着イベント「秘密結社をご存じ?」編:その18(嵐の夜の蜃気楼-後編)でち!
ヘルちん『何かを見落としている気がするわ……』
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依頼を請けて幽霊船を調査した秘密結社。
幽霊船に捕われたが、船内で既に被害にあっていたマーロウと合流。
ゾンビに襲われつつマーロウと共に船全体を調査したが術者どころが手掛かりすら見つからない。
落ち込む一向だったが、気を取り直して翌朝に改めて作戦を練ることとなった。
━━幽霊船 朝━━
デーリッチ『おはよーでちー!』
ヘルちん『おはよ~!
って、あら?
私遅かったかしら??』
マーロウ『遅いも早いも無いよ。
先に来た順に座っているだけだからね。』
マーロウ『さて、お腹が空いていなければ
先に話し合いを始めようと思うが……。
よろしいかな?』
マーロウ『では、ここからは昨日の続きだな。
まずは、甲板に一人、
見張りを立てようと思う。』
ローズマリー『見張り、というと、
もしかして、来訪者に備える為に?』
マーロウ『流石に理解が早いね。
その通りだ。
昨日のように君達みたいな人が、
入って来ないとも限らない。』
マーロウ『空間の繋がりが、
どうなっているか分からないが、
もし、船とコンタクトをとれるなら
それが、そのまま脱出口となるからな。』
モーガン『賛成です。
で、その見張りは
誰がやるんですかい?』
マーロウ『お、どうした、モーガン。
立候補か?』
モーガン『ええぇ……。』
マーロウ『ははっ、冗談だよ。
言い出した以上、私がやるさ。
一日中海を見張っているのは
辛い仕事だろうからね。』
ローズマリー『見張りは交代制にしませんか?
さすがに、一人では厳しいでしょう?』
マーロウ『ばててくるようならば、
そうさせてもらうよ。
だけど、それまでは気にしなくていい。
それより、君達は、もう一度船室を探してくれ。』
マーロウ『私達は、もう
この船のことは知ったつもりでいるから、
先入観で何かを見落とすかも知れない。』
マーロウ『まだ日が浅い君達の方が、
探索には向いているだろう。』
ローズマリー『分かりました。
しかし、探すとして
何に注目してやればいいでしょうか?
何か方針はありますか?』
マーロウ『ふぅむ……それは、こういうことか?
昨日も探した場所なのだから、
新しい着眼点が必要ではないのかと?』
ヘルちん『そうね……。
それだったら、祭壇なんてどうかしら?』
ヘルちん『うん……みんな覚えているかな?
お姉ちゃんと戦った、魔女の館のこと。
館の一番奥──お姉ちゃんと戦った場所に、
大がかりな祭壇があったでしょう?』
デーリッチ『あったでちかね??
ぼんやりとは、記憶にはあるんでちが。』
ヘルちん『もうっ……。
私の知識ではね。これだけ大きな術ならば、
力の集積とコントロールをする為の
祭壇が必要だと思うのよ。』
マーロウ『祭壇って……こんな狭い船の中に、
そんな大きなものが収まるのか??』
ヘルちん『それは、私も何とも言えないけど、
もしかしたら、
壁ちかと一体になってたりするのかも?』
マーロウ『なるほど……。
注目してみる価値はあるかもしれないな。』
ローズマリー『分かりました。
では、祭壇らしきものには
とくに注意を凝らして
探してみるとしましょう。』
モーガン『じゃあ、俺も姉さん達と一緒に
船内探索に加わってもいいですかね?』
マーロウ『かまわんが、迷惑をかけるなよ?
ああ、こいつが変なことをしたら、
大声を出してくれてかまわないからな?』
モーガン『俺より十倍は強い相手に、
俺が何を出来るって言うんですかぁ……。』
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━━最奥船室から調査開始━━
《犠牲者達のお墓になっている植木鉢がある。》
【ひっくり返す】
【祈る】
二ア【調べる】
《よく調べると、植木鉢の側面に
船で死んでいった者達の名前が彫ってある。
ガープス、シュビリア、聞き慣れない名前の後に
色の付いた紋章のようなものがあった。》
なんだろうこの紋章??
黄色と青の線で二等分されたところに、
太陽みたいな放射線が伸びてる……。
わっ!?
このマークならさっき見たわ!
黄色と青の……へぇ、あれは国旗だったんだ!?
ファタ・モルガーナ「別名:蜃気楼の国」
あら、これ五百年も前に地図から消えた国だわ。
何でそんな印が植木鉢に……。
植木鉢に……?ちょっと待ってよ??
あれは本当に──?
この紋章は国旗だった……。
しかも、500年も前に滅んだ国の国旗。
これは、ひょっとすると……。
《ヘルちんは植木鉢の中を調べようとした!》
モーガン『ちょ、ちょっと!?
何をしようとしているんですか!?
お墓だって言ったでしょう!?』
モーガン『全く、油断のならない人だなぁ!?
墓荒らしなんて、最低ですぜ!?
やっていい冗談と悪い冗談があらぁ!』
ヘルちん『ご、ごめんなさいぃ……。』
モーガンさんがいる限り、
これ以上は無理ね……。
なんとかして彼を引き離さないと。
━━甲板━━
ヘルちん『すみません、マーロウさん。
疲れてませんか?
疲れてますよね??』
マーロウ『ん??
いや、まだ大丈夫だが──』
ヘルちん『やっぱり一人で
全方向を見張るのは大変ですわよねえ?
左と、右で一人ずつ必要じゃないかしら?』
マーロウ『いや、これだけ四方が開けていれば
そんな必要ない──』
ヘルちん『親切は素直に受けるものです!!(迫真)』
マーロウ『どうしたんだ、急に……!?』
ヘルちん『というわけで、モーガンさんを
置いていきますので。
少しは楽をなさってくださいな。』
モーガン『え!?
俺っすか!?』
ヘルちん『やっぱり一人だと不安ですもの。
二人いた方が、ねえ?』
モーガン『いやあ、
俺は女の子と一緒の方がいいっすよ!
今の配置に賛成っす!』
マーロウ『……ううむ……。
確かに人数比が極端過ぎただろうか?
分かった、それじゃあ、モーガンは
こちらで預かろう。』
モーガン『えーっ!?』
マーロウ『ま、こいつは
私が見張ってるくらいで丁度いいだろう。
君達もその方が楽なんじゃないか?』
ヘルちん『ええ、そうですわね。
しばらく宜しくお願いします~。』
モーガン『そんなぁ……!
明日からはまた戻してくださいよ~!?』
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━━━━
━━最奥船室━━
《犠牲者達のお墓になっている植木鉢がある。》
二ア【ひっくり返す】
【祈る】
【調べる】
ローズマリー『ヘ、ヘルさん!?
本当にひっくり返すんですか!?
そんなことしたら、モーガンさんとの亀裂は
決定的なものになりますよ!?』
二ア【ひっくり返す】
【やめる】
ローズマリー『い、いや、だけど……。
怪しいかも知れませんが、
本当にお墓だった場合に……。』
二ア【ひっくり返す】
【やめる】
ローズマリー『……覚悟のうえなんですね?
もう、戻れませんよ?』
二ア【ひっくり返す】
【やめる】
ローズマリー『分かりました。
私達も同罪です。
ひっくり返して徹底的に中身を調べましょう!』
モーガン『なにしてやがるっ!?』
Σヘルちん『わあっ!?』
《びっくりしたヘルは植木鉢を放り出した。》
《植木鉢は意外な速度で地面に落ち、
乾いた音を立てて土を広げ──》
《中から無数の白骨をさらけ出した!!》
ローズマリー『こ、これはっ……!?』
モーガン『な、なんてことするんだ!?
お墓だって言ったじゃないか!!』
モーガン『ああ、先輩達の骨がこんなにっ!!』
ヘルちん『そうでは、ないでしょう……。
モーガンさん。』
モーガン『なんだよっ!?』
ヘルちん『あなた、初日に言いましたわよね?
死体はすぐに腐るから、海に流す……。
この中には形見を入れているって。』
ヘルちん『この骨の量は一体何なんですか?
あなたは、一体何に祈っていたんですか?』
モーガン『………。』
ヘルちん『本当に死者を弔っていたんですか?
それとも──』
モーガン『何が言いたい?』
ヘルちん『死者を動かす為に、
祭壇に向けて祈りを捧げていたんですか?』
モーガン『………。』
ヘルちん『モーガンさん、
私達はあなたの顔は伝聞でしか知りません。
ゴーグルだって、あなたのものかどうか、
私には分かりません。』
ヘルちん『答えてください。
あなたは本当は誰で、
この船で何をしていたのですか?』
モーガン『……いつから疑っていた?』
ヘルちん『その植木鉢の変な紋章を見た時から……。』
モーガン『変な紋章とは言ってくれる。
これはボクの国の国旗に使われているものだぞ。』
ヘルちん『ボクの国?』
モーガン『ここまで生き延びてきたのにな……。
こんな所でまた、綱渡りかよ……ついてないな。』
ヘルちん『モーガンさん!』
モーガン『薄汚い名前で呼ぶなッ!!』
マーロウ『おいっ、どうした、何があった!?』
ローズマリー『マーロウさん!
この人、モーガンさんじゃないみたいです!』
マーロウ『なんだとっ!?
し、しかし、人相も体格もそっくりだぞ!?』
モーガン『……そりゃあ、そうさ。
ボク達は生き延びる為に、
憑依の術を完成させたんだからね。』
モーガン『ボクらの国──ファタモルガーナが
どうして滅んだか知っているか?
実は原因は今でも分かっちゃいないんだぜ?』
モーガン『ただ、長く生きられなくなった。
生まれた赤ん坊が全て、10歳くらいで死んでしまうのさ。
どうにもならないよ……。』
モーガン『呪いか。疫病か、はたまた遺伝か、
誰も彼もが子孫も残せないで死んでいく。
最後に行き着いたのは、悪魔じみた発想……。』
モーガン『健康な人間の身体を借りて生きるってことさぁ!!』
マーロウ『おいっ!憑依だとかいったな!?
モーガンじゃないとしたら、
お前は何者なんだっ!?』
モーガン『ボクは、ファタモルガーナの王子、クーリンだ。
蜃気楼の国の最後の生き残りさ。』
モーガン『十年と生きられない身体なんでね。
色んな人間の身体を繋いで、
今日まで生きてきたよ……!』
モーガン『マーロウさん、君はなかなか丈夫そうだから、
次の身体として期待していたんだがなぁ……。』
モーガン『まあ、いい……!
余興は終わりにして、今すぐ乗っ取るとしようか!』
ヘルちん『心配しないで、マーロウさん!
あいつの術には発動条件があります!』
ヘルちん『私の姉が、人形に魂を入れたように、
こいつが、死体や骨に魂を入れているように、
相手は誰でもいいってわけじゃないの!』
ヘルちん『対象の心が空っぽである必要がある!
この船の繰り返しの日々で絶望させて、
人間の心を空っぽにさせて乗っ取る!
それが、こいつが生きた五百年のサイクルだわ!』
モーガン『ちっ、一番間抜けそうな奴が、
一番知識を持ってやがった……!』
モーガン『ああ、いいさ、どっちにしろもうこの手しかない!
この身体を切り離し!
ボク自身が貴様達に絶望を植え付けてやる!』
亡霊クーリン『お前達もボクの墓に名を連ねていけっ!!』
ボス『蜃気楼の王子:クーリン』と戦闘開始!
戦闘中……。
《『蜃気楼の王子:クーリン』は自己再生をした!》
マーロウ『……なんだ、これは!?
見る見るうちに傷が塞がっていくぞ!?』
━━次ターン━━
《『蜃気楼の王子:クーリン』は自己再生をした!》
マーロウ『駄目だ……!
このまま攻撃しても、らちが明かない!』
クーリン『どうした?絶望をするには早すぎやしないかい?
もっと色々と試してみた方が、
いいんじゃないかぁ……!?』
ローズマリー『マーロウさん、作戦を変更しましょう!
アタッカーの能力を限界まで高めて、
超再生能力を上回る一撃を──!』
ヘルちん『駄目よっ!
挑発に乗っては駄目!!』
ローズマリー『ヘルさん!?
しかし──』
ヘルちん『忘れては駄目よ。
この蜃気楼の船の中で、
相手が絶望させようとしていることを!』
ヘルちん『おそらく、相手は
自分に有利な条件に誘導している……!
ならば、自分たちの手応えを信じて、
諦めずに何度も攻撃を続けるべきだわ!』
クーリン『ひひっ、そうかいそうかい……!
だったら、一人ずつ消えていくなかで、
永遠に続く超再生能力を見て、絶望するがいいさァ!』
ヘルちんを信じて攻撃し続ける一行……。
遂にボス『蜃気楼の王子:クーリン』撃破!(゚∀゚)
クーリン『ああッ……!?消えるっ……ボクの力が……!
消える……消えていくっ……!』
マーロウ『身体が薄くなっているぞ……!?
再生していたんじゃなかったのか!?』
ヘルちん『おそらく、超再生自体がまやかしなの。
他人の殻を使わないと
生きていけない存在だもの……。
そんな生命力が残っているわけないわ。』
クーリン『ボクが、死ぬわけにはいかないっ……!
ボクが死んだら……おうこくが終わってしまう!
だれか、だれかからだをかせぇ!』
ヘルちん『振り返って、鏡を見なさい!
あなたはとっくに死んでいるのよ!』
クーリン『だまれ!だまれ!だまれ!
ボクはいきている!いきているぞ!!』
クーリン『どうして、だれもぜつぼうしない!?
ずっとこれまでうまくやってきたのに!!
だれかひとりでいい、だれかひとりぜつぼうを!!』
マーロウ『……モーガンに戻らないということは。
一度出た人間には、二度と入られないようだな。
なるほど、出し惜しみはこの為か。』
マーロウ『ここまで、なかなかの名演技だったよ。
最後くらいは大人しくするんだな、悪党……!』
クーリン『あくとう?
ひひっ、ひひひっ!』
クーリン『ボクは、しっているぞ。
どれだけ、すましたかおをしていても、
このふねは、つみびとにしか、見つけられない!』
クーリン『ボクが、あくとうなら、おまえたちもそうなんだろう!
モーガンも、そこのオオカミも!おまえたちのだれかも!
こころにあながあいているから、船をよんだんだ!』
クーリン『だからこそ、ぜつぼうさせられる!
だからこそ そのあなに ぼくがすくうことができる!
だから、だから──』
クーリン『ごひゃくねんものあいだ
ボクが いのちをつないで』
クーリン『かあさんと とうさんの くにを
ここ に』
マーロウ『終わったか……。』
ローズマリー『あ……!モーガンさんは!?』
ローズマリー『大丈夫です!衰弱はしていますが、
脈と呼吸はあります!』
マーロウ『そうだな。
まずは甲板に登ってみようか。
魔法が解けて、
現実の海に繋がっているかもしれない。』
デーリッチ『おおお!!船があるでちよー!』
ローズマリー『ええ。
少し気になるのが今の時間ですが、
あれから、
どれくらい時間が経っているんでしょうか?』
ローズマリー『どうかしましたか?』
マーロウ『いや、私もここに船で来ていてね。
小さな船なんだが……。』
ローズマリー『見つかりません?』
マーロウ『いや、たぶんあれなんだろうな……。
流されて、遠くの大岩に引っかかっているよ。
だけど、あれは駄目だな。
とても乗れそうな状態じゃない。』
ローズマリー『では、私達の船で送りましょうか?』
マーロウ『それは、助かるよ。
他にモーガンの船も探しているんだが……。』
マーロウ『見当たらないな……。
まあ、モーガンは容体の方が心配だし、
先に海岸警備隊に送り届けた方がいいだろう。』
ローズマリー『気にすることはないと思いますよ。
誰だって、誰かに、社会に、
何らかの負い目を背負って
生きているのだと思います。』
マーロウ『ああ……。
分かっている。
完全な悪人なんて、何処にもいないよ。』
マーロウ『だから、ひょっとしたら、
クーリンの奴も、
真面目に死者に祈っていたのかもしれないな。』
マーロウ『あいつを哀れむ気にはならないが、
私の記憶には当分残りそうだ。』
マーロウ『いや、今度は
クウェウリの顔を思い出してしまってね。
気が重い。
小船を一つ潰したのだから、相当怒られる。』
ローズマリー『それは助けてあげられませんね。
でも、いいじゃないですか、
待ってくれる人がいるというのは。』
マーロウ『そうだな、だから私達は明日も生きられる。』
ローズマリー『いいですね。
前向きになってきたじゃないですか……!』
マーロウ『どうせ今日を生きるなら、ね。』
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ようやく帰還でち!(゚∀゚)
━━海岸警備隊詰所━━
ヘルちん『マーリンさーん!
お仕事完了してきましたー!』
マーリン『なんとすごい!?
モーガンさんを見つけたのですか!?』
ヘルちん『ええ、見つけて来ました!
ええっと──』
マーロウ『……海岸警備隊のマーロウだ。
モーガンなら今、この人達の船で寝かせている。』
マーリン『あら!?マーロウさん!?
ご一緒だったんですか!?』
マーロウ『話すと長くなるのだが、
彼女達とは、蜃気楼の船の中で合流をしてね。』
マーリン『はぁ~、それは凄い……!
これはまた、海岸警備隊結成以来の
大事件ですね~!!』
マーロウ『過去の海難事故での行方不明者のうち
幾つかは、
あの船に取り込まれた
犠牲者だったのかもしれないな……。』
サブクエスト「嵐の夜の蜃気楼」(難易度☆☆☆)クリア!
報酬ゲット!(゚∀゚)
マーロウが秘密結社メンバーに加入!(゚∀゚)
━━秘密結社会議━━
マーロウ『秘密結社マンだ!
何でもお仕事を回してくれたまえ!』
Σヘルちん『秘密結社マンて何!?』
シリアスな余韻台無しマン!?
次回は水着イベント「秘密結社をご存じ?」編:その19(獣人達の宴-前編)でち!!
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