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『ざくざくアクターズ』プレイレビュー
水着イベント「秘密結社をご存じ?」編:その17(嵐の夜の蜃気楼-前編)でち!
ヘルちん『まだまだ秘密結社活動するよ!』
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遂に200万Gの借金を完済した秘密結社!
ミアお姉ちゃんも無事合流し、
ますます秘密結社活動に励みます!
今回は、サブクエスト「嵐の夜の蜃気楼」(難易度☆☆☆)を受注!(゚∀゚)
どうやら嵐の日に出現するという幽霊船。
その周辺から船員モーガンが戻ってこない模様。
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━━ゴースト諸島━━
目的の幽霊船発見!(゚∀゚)
ヘルちん『ほ、本当に現れましたわ……!?
嵐の時だけ船が……!』
━━幽霊船甲板━━
ヘルちん『ほっ……良かったぁ……!
ゾンビなんて何処にもいないじゃないの~!』
ヘルちん『船内も綺麗ですわ~!』
ローズマリー『これなら生存者がいそうですね?
うーん、だけど、
どうして船は動かないのでしょう?』
ヘルちん『それは、誰かに会えば分かりますわ。
あ、ほら、足音がしますわよ?』
モーガン『あ、あんた達っ!?
船で来たのか!?
今、船はどうなっているんだ!?』
ローズマリー『どうなってるって……。
それは、私達が聞きたいのですが、
ええと、もしかして、モーガンさ──』
モーガン『違う!聞きたいのは、
こっちの船じゃなくて、
あんた達の船の方だ!!』
ローズマリー『え、え??
この船と繋げて、
左隣に停泊していますけど?』
モーガン『なんてこったっ!!!
甲板に出ていれば──!』
ローズマリー『あ、ああっ!?
モーガンさん!?』
ローズマリー『どうしたって言うんですか。
甲板に何があるんです?』
ヘルちん『ちょっと待って、マリーさん。
天気が……?』
ローズマリー『う、嘘でしょう?
幾ら海の天気が
変わりやすいって言っても……!』
モーガン『天気なんて、
もう、どうでもいいっすよ……!
海の先を見てください!』
Σヘルちん『えええっ!?船が無い!?』
ローズマリー『え、ええ!
え!?流されちゃったんですか!?』
モーガン『いや、もう探しても無駄っすよ……。』
ローズマリー『無駄って!
この船は動けないのでしょう!?
だったら、あの船しか足が無いんですよ!』
ヘルちん『お、おかしいわ、マリーさん……。』
ヘルちん『ここ……。
こんなに骨が散らばっていましたっけ?』
ローズマリー『ええ?』
ローズマリー『な、なんですかこれは?
人骨??』
モーガン『この船に捕らわれた犠牲者っすよ。』
ローズマリー『捕らわれたって……!?』
モーガン『俺らも同じなんです。
乗り込んだら、もう出られないんだ……!』
モーガン『嵐の夜にここに来て、この船に乗って、
船内に下りたら、世界が変わってたんです!
それから、ずっとこの船で生きてる。』
ローズマリー『そんな馬鹿な話がっ……!』
モーガン『だったら、ほら、見てください。
四方には海しか見えないっすね?
ここ、岩の島に囲まれていたはずでしょう?』
ヘルちん『……マ、マリーさん、
確かに何処までも海しか見えないのだけど。』
ローズマリー『どうしてこんなことに……!?
それに、この……!
おびただしい人骨は何なんですか!?』
モーガン『俺達より前に船に乗っていた先輩達の骨です。
俺がここに来たときには、
まだ、生きている先輩が二人いました。』
モーガン『ここは幽霊船なんですよ……。
夜になったら、甲板はゾンビであふれかえります。
彼らはゾンビに食われた犠牲者で──』
モーガン『今夜、俺達を襲ってくるゾンビでもあります。』
ローズマリー『くっ……!
にわかには信じられません……!』
モーガン『夜になれば嫌でも分かりますよ。
俺も、二人の先輩が食われて、
先日までは死を覚悟していましたからね。』
モーガン『ほんと、危ないところでした……!
俺が今、生きているのは
あの日に旦那が来てくれたおかげっすよ……!』
???『おいおい、どうした、昼間から騒がしい!』
マーロウ『昼間くらい寝かせてくれ!
何時だと思ってんだ!?』
ΣΩΩΩ『えええっ!!?』
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マーロウ『いや、すまなかった……。
君達だと分かっていれば、
一目散に駆けつけたんだが。』
モーガン『いやー、しょうがないっすよ旦那~。
昨夜もゾンビ相手に、
切った張ったの大立ち回りでしたから!』
マーロウ『お前が頼りないから私の負担が増えるんだ!
少し黙っていてくれないか……!』
ヘルちん『あ、あの、
マーロウさんはどうしてこの船に?』
マーロウ『ああ、おそらく君達と一緒だよ。
警備隊のパトロールとして、
ゴースト諸島を回っていたんだ。』
マーロウ『そうしたら、
件の船が見つかるじゃないか。
これは逃げるわけにはいかないなと、
勇んで乗り込んでみたら──』
ローズマリー『取り込まれてしまったと?』
マーロウ『そうだな……。
それから、一週間近く、
ここでゾンビと戦う日々だよ。』
ローズマリー『……一週間……?
え、数え間違いでしょう!?
三日も帰って来なかったら、
クウェウリさんが飛び込んできますよ!?』
マーロウ『それなんだが、この空間はどうも
時間の進み方が他とは違うらしい。』
モーガン『昼は三時間くらいで終わって、
すぐに夜が来るっす。
俺なんて、もう、半年くらいここにいるんですよ。』
ヘルちん『半年!?
半年間ずっとゾンビと!?』
マーロウ『普通に考えたら、
水や食料が足りなくなるんだが、
幸い、お腹の空き方なんかは
現実に即しているようでな。』
マーロウ『しばらく、食べなくても何ともないのだが……。
しかし、昼と夜がこうでたらめではね……!
頭の方が先にまいってしまうよ。』
モーガン『しっかりしてくださいよ、旦那。
俺なんてこんなにピンピンしてますよ!』
マーロウ『やかましい!
お前は二日前まで「もう死ぬ」
「もう駄目だ」とわめいていただろう!』
マーロウ『ったく、女子が来ただけで色めきおって……!』
ヘルちん『あ、あの、一つ提案があるんですけど~。』
ヘルちん『うちのお姉ちゃんが
館でゾンビ人形を動かしてましたけど、
今回のこれも、それと似たような
屍術の類いではないかと思うの。』
ヘルちん『毎日ゾンビが動いているという話なら、
必ず、死人を操ってる奴が、
近い場所にいないとおかしいわ。』
ヘルちん『私の提案っていうのは
一度、船内を隅々まで探してみては?
ということなのだけど……。』
マーロウ『なるほど、そういえば
君の姉は降霊術を得意としていたな。』
ヘルちん『い、いや、私もなのだけど?』
マーロウ『だが、探すのはもちろんやってみたのだよ。
そんなに広い船じゃない。
果たして、誰もいなかったのだ。』
ローズマリー『しかし、もう一度やってみませんか?
私もヘルさんの意見に賛成です。』
マーロウ『うーむ……そうだな。
一度探してみないと、
皆もすっきりしない話だろうな。
では、夜が来る前に急いで──』
Σモーガン『あっ!?』
モーガン『い、いや、あの、
お連れのお嬢ちゃんが
植木鉢に触ろうとしていたので……!』
マーロウ『すまないな、デーリッチ。
それに触るのは止めてやってくれないか。』
デーリッチ『ええ?
別に引っこ抜いたりしないでちよ?
綺麗なお花だと思って──』
モーガン『いや、それ先輩達のお墓なんだよ。』
マーロウ『死んでいった犠牲者の形見を、
植木鉢に入れて、毎日祈りを捧げているんだ。』
マーロウ『ここには他に土がないし、
死体は腐るから、
すぐに海に流さないといけないからね。』
デーリッチ『こ、これが?
こんな小さなのがみんなのお墓なんでちか?』
マーロウ『ここでの精一杯だ。
気持ちは汲んでやってくれ。』
デーリッチ『………。
すまんかったでち……。
デーリッチ知らなくて……。』
モーガン『いや、俺の方こそ。
大きな声をあげて悪かったな、お嬢ちゃん。』
デーリッチ『じゃあ、いっぱい拝んでおくでち!
パンパン!』
マーロウ『……しめっぽい話はここまでにしよう。
私達まで、そこに入らなくてもいいように、
精一杯の生きる努力をしなければならない。』
マーロウ『ヘルさん、ローズマリーさん。
探してみましょう。
私達は甲板に上がります。
皆さんは、船室を探してみてください。』
マーロウ『ただ、夜になるとこの船はとても危険です。
私達が声をかけますから、
その時は、何をしていても、
必ずこの部屋まで戻ってください。』
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ローズマリー『結局、何の発見もありませんでしたか……。』
ヘルちん『ごめんなさい、マーロウさん。
読みが外れちゃって……。』
マーロウ『そんなことはない。
意味はあったさ。
新しく誰かが来たときの儀式みたいなものさ。
私も通った道だからね。』
ローズマリー『それで、いよいよ夜になってしまいましたが、
これから、どうなるのでしょうか?』
マーロウ『うむ、ゾンビ達が甲板から攻めて来る……。』
マーロウ『この部屋は甲板に繋がる階段から
一番遠い部屋だ。
ここで、毎日ゾンビを迎撃していた。』
ローズマリー『では、今日もここで防衛を?』
マーロウ『いや、今日は戦力が今までとは違う。
思い切って甲板へ打って出ようかと
考えているのだが……。』
モーガン『甲板に??
え、それはさすがに無理っしょ──!?
旦那はともかく、女の子じゃあ──!』
マーロウ『それは心配しなくていい。
こう見えても、
一人一人が一騎当千の強者達だ。』
モーガン『マジっすか!?
ほ、ほぇぇぇぇ……!?』
ヘルちん『だけど、どうして甲板に出るの?
ここで迎撃をする方が楽なのでしょう?』
マーロウ『このまま、ここでゾンビを倒していても、
何も変わらない朝を迎えるだけだ。
いつもと違うことをして、
状況を打破するきっかけを探してみたい。』
ヘルちん『それが夜の甲板にあると?』
マーロウ『あるかないかは分からないが、
一つずつやってみるしかないと思っている。』
ローズマリー『そうですね、賛成です……!
もしかしたら、
ゾンビを動かすときだけ
甲板に術者が現れているのかもしれない。』
マーロウ『……どうやら奴らのおでましだ。
よし、こちらも動こうか。』
マーロウ『では、君達の力を借りるぞ!
この永遠をぶち壊しに行こう!』
マーロウがパーティに加入!
……ってふんどしwww
ゾンビを倒しながら甲板へ。
━━幽霊船甲板━━
ヘルちん『ひぃい!?
あれだけ倒したのに、
まだこんなにいるのー!?』
マーロウ『まだこの数で済んだと思った方がいい……!
下から登ってきて正解だった!
とにかく、甲板の敵を殲滅させるぞ!』
エステル『炎弱点なら私に任せろー!』
エステルさん無双www
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ヘルちん『ぜぇはぁ
す、凄い数倒しちゃったわよ??
これで終わり……!?』
ローズマリー『次は……わいてきませんね。
今ので、全部でしょうか?』
マーロウ『どうやら、そうらしいな。
これは今まで出来なかったことだ……!
君達が力を貸してくれたおかげだな。
ありがとう……!』
モーガン『いやー!
人数が多いとこんなに楽になるんすね!』
マーロウ『お前がその数の中に入っていると、
もっと楽だったんだがな……!』
ローズマリー『それで、まずはどうしましょうか?
甲板を調べるんでしたよね?』
マーロウ『ああ、とりあえず、
私達は船首の方に回ってみるよ。
階段の前の箱を片付けさえすれば、
何とかなるだろう。』
マーロウ『君達は船尾の方を見ていてくれないか?
これ以上、
ゴースト達がわかないとも限らない。
不意打ちは避けたいからな。』
ローズマリー『分かりました。
あ、残っている骨を見つけたら、
海に捨てておいた方がいいですかね?』
マーロウ『それは有り難いが、おそらく無意味だよ。
私達も目に付く骨を片っ端から、
捨てたことがあるのだが、
夜が来ると、いつの間にか再配置されていた。』
マーロウ『おっと……せっかく作った時間だ。
話はこれくらいにして術者を探そう。
君達は階段から
誰も通さないようにしていてくれ。』
ローズマリー『分かりました!
マーロウさんも、お気をつけて!』
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ローズマリー『あっ、どうでした……!?』
マーロウ『駄目だ……。
マストの上まで調べたが、
めぼしいものは何も無かった。』
マーロウ『術者は無理でも、
何か手がかりくらいは
見つかると思ったのだが、
全くの空振りに終わってしまったな……。』
ローズマリー『そうですか……。
なかなか、難しいですね……。』
マーロウ『申し訳ない。
今度は私が謝る番だな……。』
ローズマリー『や、やめてくださいよ。
これでいいんですよ。
可能性を一つずつ潰していくって
言ってたじゃないですか……!』
デーリッチ『そうでちよ、大丈夫でちよ!
次の可能性を──』
デーリッチ『あ、あれ?
でも、次の可能性って何なんでちかね?』
マーロウ『確かに、
甲板も船室も探し尽くしてしまった……。
今のところ、
次に打つ手が思い浮かばないな。』
モーガン『何をしょげてるんですか、旦那!
生き延びただけで儲けもんですよ!』
モーガン『今まで、こんな所まで来られなかったんですよ!?
可能性は広がってるじゃないですか!
でしょう!』
ローズマリー『そうですよ……!
まだ、これからです……!
明日、明るくなってから
もう一度考えましょう!?』
マーロウ『……そうだな。
いや、悪かった。
年長者の私が落ち込んでいたら
士気が下がる一方だな。』
マーロウ『それにしても、
モーガンにまで慰められるとは
思わなかったよ。
当初と比べて強くなったものだ。』
モーガン『へ、へへへっ……!
あんまり褒めないでくださいよ。』
マーロウ『今は、生き延びたことを
感謝しないといけない。
幸い、骸骨もこれ以上わいてこないようだ。』
マーロウ『順番に見張りを立てて、朝まで休もう。
明るくなったら、気を取り直して、
また、皆で一から探してみようか?』
ローズマリー『はい!』
うーん……。
何か見落としているのかしら……?
次回は水着イベント「秘密結社をご存じ?」編:その18(嵐の夜の蜃気楼-後編)でち!!
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